2021.06.01
アップサイクルスニーカーとは
アップサイクルスニーカーは、まさしくアップサイクルしたスニーカーのことです。
しかし、アップサイクルという言葉の意味を知らないという人もいらっしゃるかもしれないので、ここで説明しておきましょう。
皆様、リサイクルという言葉はご存じかと思います。リサイクルは、たとえば空き缶を再度資源として活用するために分解することです。 一方、アップサイクルでも再度、資源として活用します。
しかし、アップサイクルでは、その物の特性、たとえば布ならば布の特性を生かして資源として活用したり、さらに高品質の物に作り変えたりすることが特徴です。
これでアップサイクルスニーカーの意味も理解していただけると思います。
アップサイクルという考え方
アップサイクルという考え方が生まれたのは、実はかなり前のことです。アップサイクルは、19世紀のアメリカに端を発する考え方なのですが、近年のエコや地域社会の持続可能な開発目標(SDGs)が注目を浴びることにより、アップサイクルという考え方にも光が当たるようになりました。
アップサイクルには現在、多くの業界が取り組んでいます。そのひとつがファッション業界です。
着古した洋服を、生地の特長を生かして新たな物に生まれ変わらせる取り組みは、いくつかのブランドで行われています。
画期的なアップサイクルスニーカー
アップサイクルの考え方で作られたスニーカーには、さまざまな素材が採用されています。たとえば、ジュートやコットンなどは、その質感を生かすという意味ではとても魅力的な素材ですが、やはりスニーカーですから、機能性をしっかり持たせなければなりません。
そこで、ペットボトルをリサイクルした素材とミックスさせることにより、スニーカーに適した素材へと仕上げる取り組みも行われています。
また、少々変わったところでは、トウモロコシを使ってレザーの代わりになる素材を作り出すという取り組みもあります。
実際にC.W.Lというトウモロコシから生まれたレザーの代替素材が使われているスニーカーも登場しています。
ペットボトルをポリエステル繊維に加工し、その繊維からスニーカーを製造するというアップサイクルも行われています。
ポリエステル繊維は、軽さだけではなく、防水性や通気性を持つため、スニーカーの素材に適しています。
3本ほどのペットボトルがあれば、スニーカー1足用のポリエステル繊維が作れるようです。
アップサイクルのカルチャーは、これからさらに、スニーカーの世界に広がっていくのではないでしょうか。